設計概要:一段上のバズ...
我々はバズを気に入っています。バズはこれまで我々が製造してきたグライダーの中でも特に人気あるモデルで、2年たった今でもLTF1-2クラスの中で好評を博しています。バズZも同じカテゴリーに入るモデルで、まさしくLTF1-2の真ん中に位置し、更なる性能の改善とより広いパイロットレベルに向くようにいくつかの微妙な変更を行っています。
新しい特徴
‐6サイズ!パイロットにぴったりのサイズを選んでもらえるように各サイズのウエイトレンジのオーバーラップを広くしました。サイズ間の面積の差は2.5㎡から1.7㎡に減少しています。これは、これまで最適なウエイトレンジ間の中間にはまってしまっていたパイロットにとって特に評価される改良点です。
‐エアーインテークの面積を減らし、その位置も最適化しました。これは滑空性能を上げる目的でしたが、同時に飛行時の重要な要素でもある低速飛行時の挙動も改善され、トップランディングなどに効果を発揮します。
‐新しい翼型。我々はバズの翼型がもたらす安定感と安心感を継承したいと望んでいました。これまでのテストから翼型デザインに新しい進化が生まれ、バズZに採用した新しい翼型はより高い性能と低速時のより寛大な特性をもたらしました。この新しい翼型は立ち上げ特性を改善し、スピンし難くなりブレークの反応がより漸進的なものになっています。ハンドリングはよりダイレクトで、グライダーはパイロットのインプット量に応じて性格に反応します。バズZで飛ぶとまさにブレークをひいただけグライダーが反応することを実感することでしょう。
‐セル数のアップ。3セル増やすことでセール上面がよりクリーンに、セル配分がよりバランスされ翼端での空気の流れが改善されました。その結果、安全性を全く犠牲にせず、空力的な改善を実現しました。
‐センターセルを2つから1つに。この結果センターライン間の距離が短くなり飛行中の安心感が増しグライダーからのフィードバックを適度なものにしています。安心感は性能に繋がります。
‐新しいダイアゴナル。バズZは部分ダイアゴナルシステムを採用しています。これにより重量を増加させずに、セールを軽くクリーンにすることができより良いハンドリングやピッチ挙動をもたらすなど多くの点で改善に繋がりました。
‐新しいライン取りと内部構造。新しいダイアゴナルシステムのおかげでライン取り付け部の数を減らすことができ、総ライン長も約47m減らすことができました。これもまた、安全性や安心感を犠牲にせず性能のアップに繋がっています。
‐よりスムースなアーチ。バランスの取れたより一定のアーチで投影アスペクトがわずかにアップしました。
‐素材。新しいポルシェスカイテックス45エヴォリューションはグライダー重量の軽減とより重いゲルベノールクロスに対し数々のアドバンテージに繋がっています。軽いバズZは立ち上がりが良く、きびきびとした軽いハンドリングで受動的安全性にも優れています。スカイテックスクロスはゲルベノールクロスと比較して長期間にわたってより良い機械的性質を保持することが分かっており、適切なメンテナンスをすればバズZは数百時間にわたって使えることでしょう。
変わらない点
‐実測アスペクトと平面形。実測アスペクト5.1は性能とハンドリングの優れたバランスであることが証明されています。
‐セールテンション。バズと同じコンセプトに基づくバズZのセールテンションは、滑らかなブレーク感覚、広く漸進的なブレークレンジ、乱れた大気中での比類ない安心感を提供します。