製品情報
遺産:
オリジナルのデルタは、スポーツ・パフォーマンスクラスにおける革命的なもので最先端の設計手法を取り入れ性能においてワンクラス上に匹敵しました。そのスピードおよび滑空比が革命的であったばかりではなく、適度なアスペクトによる驚くほどのコンパクト感そして敏捷性を持っていました。デルタをさらに良くすることは困難なものでしたがデルタ2は、オリジナル同様に著しく、そしてさらに刺激的なパラグライダー・テクノロジーにおける前進であると言えます。デルタ2の認証、政治的な動機による2015年の潰し用ラインの禁止そしてデルタシリーズの今後についての説明を参照してください。
使命:
我々のデルタ2に課せられた使命は、オリジナルの安心感、安全性そして扱いやすさを継承しつつ性能を1段上げることでした。それに加えハンドリングを微調整しもっと楽しくうきうきする感じを醸成することでした。これは簡単なことではないと認めざるを得ませんし、達成するには大変長いプロセスが必要でした。新しいデルタ2は、端から端まですっかり新しくデザインされ、シリーズの新しい方向性を象徴するものです。本当に素晴らしいグライダーができたと思います。
テクノロジー:
アーチ >> 飛んでいるデルタ2を見て最初に気がつくのは、オゾン・パフォーマンス計画に触発されたアーチ、ベビーHPP/R10と言った一連の高性能グライダーからそのまま取り入れたアーチでしょう。スポーツクラスではこれまで見られなかったこのアーチは、我々のコンペ機で使用されてきたものでキャノピーの一体感、旋回効率および自在性、そして総合的なハンドリングにとって比べるものはありません。
セールテンション >> さらに精巧なセールテンションによりデルタ2はよりコンパクト感があり直観的になっています。活発な大気中ではさらに改良されたフィードバックとより漸進的なブレークストロークによりさらに正確さが増したと感じるでしょう。オリジナルのデルタは、スポーツクラスで最もクリーンなセールとして注目されましたが新しいデルタ2は、全スパンに渡る次世代のパネル成形を取り入れることでさらにスムースになっています。
翼型 >> 全く新しい翼型は、デルタ2の革命的性能アップの主要因の一つです。それは、R11のシャークノーズ・テクノロジーの特性とM4の楽しさおよび効率を融合したハイブリッドデザインです。アクセル時の剛性は強くスピンやディープストールに非常に入りにくくなっています。シャーク翼型は、活発で乱れた気流中でより安定した内圧を提供し、受動的安全性(潰れ難さ)を高めより一層加速時の安心感および安定性をもたらします。
次世代低抵抗ラインプラン >> 我々のデザインチームは常に、何も犠牲にしない性能アップ、特にライン抵抗を可能な限り減らすことに集中しています。デルタ2は、全ライン抵抗を驚くべき26%減としています。これは、総合的効率のアップとシャークノーズ翼型の利益と合わせて翼面積を減らすことを可能にしました。
オリジナルのデルタは、世界中の数え切れないパイロット達にクロカンフライトの定義を改めさせました。デルタ2のこれらの刺激的な改良が、またしてもこのグライダーを独自のクラスに位置付けるものと確信しています。我々は、デルタ2が性能ではワンランク上のものではあるが安全性、扱いやすさにおいてスポーツクラスのど真ん中にとどまっていることを確信しています。デルタ2は、次世代のクロカン性能を求めているスポーツクラスのパイロットの理想的な翼です。
アクティブ Cライザー・コントロール
重要: 熱中しすぎてグライダーの一部あるいは全体を失速させてしまう危険があるのでCライザーの引き下げる量は少なくするように注意してください。この新しい操縦方法は完全に直観的で効率良く、しかも安心感を得るまでには時間がかかるので十分練習する必要があります。