製品情報
ダブルXライトは、これまでに製造された中で最も風変りなグライダーの一つです。この最新のシングル・サーフェイス・デザインは、超軽量フライトにおける絶対かつ究極のもので、恐らく現存する最も軽い航空機でしょう。オゾンの研究開発チームには、熱烈な登山家でかつハイク・アンド・フライパイロットがおり、このグライダーは、我々の革新および冒険に対する情熱の賜です。このグライダーは、その限界を完璧に理解し、それを操縦するだけの技術と経験を持っている特別なパイロット向けの特別なグライダーです。
キャノピー全体が相対的な空気の流れに晒され、グライダー内部にほぼ5kgとなる空気が存在しないため、ダブルXライトは、フライト中、同サイズの通常のグライダーより80%以上軽いことになります。そのため、変化する大気中での慣性力が少なく、パイロットは、考えられないほど空気の動きを感じることになります。この高められた「敏感さ」を軽く考えてはいけません。ダブルXライトで飛ぼうとするパイロットは、グライダーからのフィードバックを適切に理解し、このグライダーでのフライトに適したコンディションを評価するだけの能力がなければなりません。
上述した理由から、ダブルXライトを「下山用」グライダーと言うのは、単純化し過ぎと言えます。空中でのダブルXライトの感覚は全くダイレクトで必要な経験のないパイロットにとっては気持ちの悪いものでしょう。ダブルXライトで飛ぶにあたっては、その動きとフィードバックは、物理的な結果であることを理解することが大切です。グライダー内部に重量がないため、キャノピーは、大気の動きに逐一影響されますがグライダーが本質的に不安定であるわけではありません。グライダーに慣性がないため、オーバーシュートする傾向は極端に小さく、これは乱気流中では良い特性と言えます。
ダブルXライトの純粋な性能は、同サイズのウルトラライトと似たようなものですが、トリム速度はかなり遅くアクセルも付いていません。したがってフライトするにあたっては、この使える速度の限界を理解していなけfればなりません。トリム速度が遅いということは、向かい風あるいは乱気流中にいる時間がより長くなり、比例して滑空比も影響を受けるようになります。
色々と制約はありますが、ダブルXライトは、多用途なグライダーにもなり素晴らしいことも可能です。フライトテストにおいてオゾンチームパイロットのマルタン・ボニは、2012年のサーマルが最も強い日にモン・ブランの山頂までフライトしトップランディングしました。このように、「素っ裸の」ハイになった感覚を楽しめるパイロットは、この刺激的な新デザインを大いに活用することでしょう。
ダブルXライトは、特別な2(あるいは3)機目のグライダーを探している経験豊富なパイロットにお勧めします。例によって、最寄りのオゾンディーラーに連絡しテストフライトするようにお勧めします。その結果、もし、ダブルXライトが気に入ったら、我々が楽しんだようにあなたも楽しまれ、そしていつかあなたと山頂へご一緒できることを期待しています。