製品情報
実証された構想の次なる世代
初代スイフトは、そのクラスのグライダーの新しいスタンダードを作り上げただけでなく、新しいクラスをも作り上げました。軽量、俊敏、クラストップの性能、空中での生き生きとしてなおかつ調和した感覚、スイフトシリーズは、軽量・高性能グライダー構想の正しさを証明し、スイフト2の開発にとどまらずアルピナおよびLM4の開発へと我々を触発しました。オゾンでは、軽いことは良いことであることを理解しており、何年にも渡る軽量パラグライダー技術の真剣な研究開発が今成果を上げています。スイフト2は、軽量構造研究だけではなく高性能研究からも大いに恩恵を受けており、その結果、EN Bクラスではこれまで見られなかった数々の特徴があります。
テクノロジー
スイフト2は、R10およびデルタをそのクラスにおいて匹敵するものがないものとしたのと同じ革新的テクノロジーを取り入れています。リーディングエッジの補強ならびに最適化されたライン取り付け位置により、より剛性が高く潰れ難い構造となり、乱気流中でのより高い安定性そして重要な場面―実際のXCコンディションでのXCフライト―でのより高い滑空性能を実現しています。剛性の高いリーディングエッジは、いろいろなコンディションでより頻繁に、より安心感を持ってアクセルを使えることになり、少ないストレスでより長い距離を飛ぶことを可能にしてくれます。
スイフト2における新しいテクノロジーは、リーディングエッジに限られたものではなく、最近のデザインにおける進歩はただ単にリーディングエッジの補強に集約されるものでもありません。リーディングエッジの開発同様、トレーリングエッジ並びに段階的なライン構成における進歩―ともに有害抵抗を減らすことに貢献―も重要です。スイフト2の新しいデザイン特徴は、我々の提唱している「真の性能」哲学に沿った、グライダーの受動的安全性を損なうことなく性能の増加に寄与しています。
パイロット
エベレスト山頂からクロスアルプスの表彰台まで、10年以上に渡る軽量化研究が、業界で最も大きいオゾンの現在の軽量グライダー群として結実しました。スイフト2は、EN Bクラスの軽量モデルの最高峰として、ジオⅢ(EN Bの真ん中に位置する)とアルピナ(EN Cクラス)の間に位置付けられます。EN Bクラスのグライダーで俊敏性より安心感を重視するパイロットには、ジオⅢが適しています。EN Bクラスで、可能な限りの高性能および俊敏性を望むパイロットにとってスイフト2は考慮するに十分値するグライダーです。
フライト中
スイフト2は、地上ではシンプルで癖がありません。パイロットを追い越したりぐずついたりすることなくスムースに立ち上がります。リーディングエッジの構造はあらゆる条件下でエアーの流入を助け、グライダーのピッチ安定は、強風でのテイクオフに際して貴重な利点となります。ライン取り付け位置とリーディングエッジ構造により、スイフト2は、乱気流中でとてもピッチの動きが和らげられています。最も重要なことは、後ろ向きのピッチの動きが特に抑えられ、グライダーがパイロットの頭上に留まろうとし、上昇気流に対して前進しようとすることです。旋回中の上昇性能は初代スイフトに比べ沈下率が小さくより効率良くなっています。これは、理想的なヨ―とロールのバランスによるもので、素晴らしい俊敏性を保ちながら迎え角を大きくとれるためです。
スイフト2は、ラッシュ3をベースとしており、アスペクトは手ごろな5.5となっています。ラインの抵抗や翼効率と言った、代償を払わずに済む性能アップに集中することで、空中でのフィーリングを含め、初代スイフトと比べ、滑空比および高速性能を大きくアップさせました。スイフト2は、経験を積んだパイロット向けのEN Bクラストップのグライダーですが、乱れたコンディションでのパイロットへのフィードバックがよりすっきりしたものになり、安心感のレベルは先代より明らかに良くなっています。
初代スイフトが完成した時、オゾンとしては、その結果を大いに誇りに思い、この新しいクラスのグライダーは、世界中のEN BおよびCカテゴリーのパイロットのお気に入りになると感じました。そして現在、スイフト2が完成し、我々の仕事の成果を、皆さんと分かち合えることに一層興奮しています。我々同様、このグライダーを楽しまれることを期待しています。あなた方がどのように感じたかお知らせください。レポートをお待ちしています。
ではまた、チーム全員より!