距離忍者、福岡聖子とシャルル・カゾーがさらに記録更新
Published on:
15 Dec 2015
我々の忍者パイロットである福岡聖子は、オーストラリアでフライトパートナーのシャルル・カゾーが記録を更新したようにまたしても記録の更新をしました。聖子は3ターンポイントでのフリーディスタンス新記録となる378kmを飛びました。シャルルは世界記録となる3ターンポイントでのフリーディスタンス476kmを飛び、またオーストラリア記録となる直線フリーディスタンス450kmほどを飛びました!
昨日、ホテルへ戻る列車の中から聖子は最新の記録飛行の速報を送ってきました:
地球の反対側で気象を読み解くのはたやすいことではありません。いつものようにパッとしないコンディションで一日が始まりました:風向が安定しない、低い雲底そしてとっても安定した大気。北東風がじきに西に変わり時間とともに大気が不安定になるとの予測で、スタートは遅めにしました。これらのことを考慮し、”最大3ターンポイントを使ったフリーディスタンス記録”(現在の女子記録は255km)を狙うことにしました。この種の記録ではずっと同じ方角に飛ぶ必要は無く、離陸から着陸までの間に3つのウエイポイントを選べばよいので単純に風に乗っていけばよいのです。
地面から離れる順番が私に回ってき、ちょうど引っ張られる直前に風向きが変わりました。私はいらだちました。何回かテイクオフを試みましたが、フロントに取り付けた重いバラスト、そこら中にある低木、横風などの悪条件で不可能な任務の様に感じられました。立っていることさえ大変なことでした。
バラストの水ですっかり湿り地面に座り込んで諦めかけた時に私の忠実なチェコの友人が手伝って立たせてくれもう一度試させてくれました。空を見上げるとこれまでにないほど私を呼んでいます。やるしかない!
空中に浮かなければ始まらず、そしてやっと成功!
地面を離れるとすぐさま感じました:今日こそその日だと!!!!
強いコンディションはすぐさま私の目を覚まさせました。やる気は100%でアドレナリンは途切れなく湧き出しました。1秒たりとも気の抜けない、常に張りつめて、唯一聞こえるのは:いけ、いけ、いけ。これは私のお気に入りのコンディションです。
最初のうち私の寛容なグライダーでさえ潰れました。想像できる?この乱気流は私には天国のようです。コンディションは強くフライトは速く動いています。80kmを過ぎたところでGPSを確認しました:対地速度102km/h!もちろん少しはアクセルを踏んでいましたけど。うちの前をこのスピードで運転していたら、即座に止められているでしょう。空中では制限速度が無いのはいいことね!
西にある飛行空域を気にしていたのですっかり風下に流すのではなく、北方向に進路を変更しなければなりませんでした。
テイクオフから130kmほど進んだところで良いサーマルが全く見つからなくなり、ランディングしそうになったとき魔法の天子がまた一つチャンスをくれゲームを続けることが出来ました!!!
コンディションは再び良くかつ強くなりましたが噴水のようで:強いリフトと強いシンクの繰り返し。サーマルとサーマルの間が離れているので正しいライン取りが極めて重要です。一つミスを犯せばそこで終了です...
最終的には降りずに済み、378km飛んだ後、ある村に着陸し、そこで一晩過ごしました。私はまだベースキャンプに戻る途中の列車の中でこのレポートを書いている最中なので、この距離が最終的な飛行距離であるかの確証はありません。このフライトが記録になるかどうかにかかわらず、私にとってオーストラリでの最高のフライトでした!フライトの最初から最後までアドレナリンが出っぱなしで集中していました。強いコンディションがそうさせるのです!
あらゆるサポートに対して感謝します。
キス
聖子
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彼らのフライトログはここで:
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Charles on Airtribune
またまた、チーム全員から祝福します!