シャルル・カゾーがPGのスピード新記録を達成
Published on:
27 Aug 2020
オゾンチームパイロットのシャルル・カゾー(フランス)が2020年8月24日、コル・デュ・バンシェ(フランス)で彼自身の25kmトライアングルスピード記録を破る46.9km/hを出し、新しい世界新記録を達成しました。
彼のレポート:
「ディゼンティスの1週間にわたるワールドカップから戻ってきたばかりで目を覚まし、子供らと朝食を食べ、庭を数歩歩いて空を見上げました:爽やかな空気、乾燥した草、鳥たちはすでにサーマルソアリングをし始めており、上空は東北東の風、リッジの東側には雲はほとんど無し。フーン…良い日になりそうな…とても良さそうだ。家族全員の予定は?子供たちは昨日のハイキングのため家でゆっくりしたい。本当?と言うことはこの大気を試すためにちょっと時間が取れるってこと。テイクオフはここからたったの10分の場所。
予報をもう少し注意深くチェック、計画には少し風が強いかも…でもトライしてみるか!計画は何?25kmのFAIトライアングルのスピードレース!何だって?そう、それだ!
数年前、私は私自身を向上させるための特別な練習をスタートさせました;アクセルの使い方、心の限界を押し広げる、この特別な瞬間に集中し、リラックスしそして効率的になる。コンペでフルスピードで飛ぶファイナルグライドはフライトのほんの数分でしかありませんが私はあまり得意ではないことに気が付きました。最高のパイロットと戦えるように、練習に時間をかけました。上手くいくようです!25kmは大変短く毎秒が平均スピードに影響してきます。特に気を付けなければならないのは、FAIの記録ルールによれば500m以下でなければならないスタート地点とアライバル地点の高度差です。速く飛ぶには加速し高度を失いますが、一方この最大高度差を考慮しなければなりません。私のホームエリアは地形と気象的には悪くないと思います。
2006年に最初の”25kmFAIトライアングルスピード”世界記録を達成し、2010年にオゾンR10で更新しました。その後プロトタイプがコンペから消えたため最高スピードが遅くなり、ここ数年限界を超えるのに適した気象条件を見つけるのが結構難しくなってきました。
現在に戻ると、私は火が付き準備が出来ています!必要書類をFAIに送信し、GPSでタスクを設定し、準備万端、バラストをいっぱいにし、エンツオ3とエグゾシートはいつでも飛び立てます!オーストラリア、テキサス、ブラジルでのいくつかの記録挑戦を経験しているので、この記録挑戦のルーチーンには慣れており、ホームではいたって簡単でした!テイクオフ、崖近辺の最初のサーマル、ちょっと計画には強いかも、北東10~15km/h、リフト3~4m/s。気にしないで、この競技場で何ができるかやってみよう!特に対地300~400mでフライトしていたにせよ、リッジ上でサーマルとアゲインストに向かってBライザーとアクセルを多用しなければならないかなり厳しいコンディションでした。私はこの日のタスクの正しい対処法を持ち、そのような挑戦に立ち向かう準備ができていました! 一線を越えて結果を確認するのはとてもいい気分です!スピード新記録…
エアリンクスアカデミーのチームメートである福岡聖子・ナヴィルに感謝します。彼女はいつも安全トレーニング、フルスピードトレーニング、詳細な報告で私のスキルを向上させるように私を促してくれます。このタスクに私を集中させるべくアドバイスをしてくれた1日コーチングに感謝します。
もっと速くできるような適切な気象条件あるいはもっと良い場所での来るべき日を心待ちにしています!」
これほどの速いフライトおめでとうシャルル。オゾンチーム全員から祝福します。
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