

キシャダからのレポート
Published on:
17 Nov 2016
長年の友人でクロスカントリー・マガジンの寄稿者でもあるジェームズ”キィウイ”ジョンストンがブラジルのキシャダを立ったところで、オゾンチームパイロットであるニック・グリースとジョシュ・コーンの新しいオゾン・ゼノによる目的地宣言記録を打ち立てるアドベンチャーのレポートを送ってきました。ブラジルの砂漠とその住民のおもてなしにすっかり魅せられた”キィウイ”は世界で最も有名なクロカンエリアでの記録塗り替えシーズンの様子を手短に伝えています。
「11月はブラジルのセアラ州での記録破りの月で、キシャダでの10日間、400km超のフライトを狙ってそこに集まってきているワールドクラスのXCパイロット軍団に元アメリカチャンピオンのニック・グリースとジョシュ・コーンが参加するのにくっついていくことにしました。
いつものように11月1日と3日は抜群のコンディションでブラジル人パイロットのレアンドロ・ポーダがエンツオ2で483kmのサイト新記録を打ち立て、才能あるポルトガル人パイロット・トリオの1人であるホセ・レベロがエンツオ2でコンディションを最大限活かして471km飛びました。
キシャダでは伝説的なエンツオ2が依然として記録を保持していますが、選択されたグライダーは新しいオゾンゼノのようでした。ゼノは明らかにテイクオフで最も数が多いグライダーで、多くのパイロットがM6の扱い易さでエンツオの性能と言ううたい文句に魅了されている様でした:ゼノに乗るオーストリア人のアレクサンダー・ロベはこの期間中に457kmと445kmのフライトをしオーストリア記録を達成しました。
私と小さなアメリカ軍団にとってチョット残念なことに、我々が現地に到着したのは11月5日で下り坂のコンディションの4日間とそれに続くテイクオフで50km/hにも達する強風の4日間であったことです!この期間中オゾンのゼノで目的地宣言記録を達成することは全く不成功でしたがニック・グリースはキシャダでの最初のフライトかつゼノでの最初のフライトで、エンツオ2に乗るホセ・レベロ(ポルトガル)が406kmとやっと400km超のフライトをしたときに388km飛び、パイロットとしての適応性とアメリカの広大で恐ろしいようなクロカン地形での経験を示してくれました;3日後(11月8日)スイス人パイロットのケヴィン・フィリップはゼノに乗り387km飛びました。
その後コンディションは悪化し、さらに著しく悪化しましたが、今回の旅をテキサスでの2017年春のトレーニングと考えている2人のアメリカ人パイロットは毎日ガストが50km/hにおよぶ中テイクオフし続けました。彼らの粘り強さはやっと旅の終了あと3日と言うところで再びニック・グリースに報われました。難しいコンディションの中、目的地としたアマランテの町にたったの30km短い420kmを飛びアメリカ国外で400kmを飛んだ最初のアメリカ人となりました。翌日、毎日先行し、変化するブラジルのコンディションでは若干裏目に働いた膨大なコンペ経験を持つジョシュ・コーンはゼノに乗り、他のコンディション的には今一な日にゼノに乗り328km(個人ベストとなる)飛んだエリアに来たばかりのイギリスとコロンビアのハーフのジュアン・セバスチャンとほとんど一緒に飛び、個人ベストとなる360kmを飛びました。
我々のグループは1本の400kmを超えるフライトとたくさんの自己ベストとなるフライトをした10日間の後、キシャダのフルポテンシャルを経験できなかったと感じてキシャダを去りました。良い日に当たればどんなことが達成できるかを思うとゾクゾクし、必ずここに戻ってこようと思います。と言うのもこの旅の特派員としての傍ら、11月7日に私の愛するLM6で319km飛び、ニュージランドのオープン距離記録となるボーナスを手にしたからです。しかしながら3ライナーとして自慢する権利を行使することは出来ませんースイスに住むアメリカ人パイロットのクリス・バンフォードが翌日11月8日にM6に乗って370kmのフライトをしてしまったのです。」
キウイ、レポートをありがとう。
チーム全員から皆さんを祝福します!