

レニの物語、パート1
Published on:
23 Jul 2010
レニは、オーストリア・アルプスで昨年の夏生まれた、幼い赤とびです。およそイヌワシの半分の大きさの赤とびは、わしと同じ大きさの翼面を持っていますが体重は30%しかありません―したがって彼らは大変素晴らしいサーマルパイロットなのです。赤とびは、また渡り鳥でもあります;アルプスで生まれ、毎年秋にアルプスの尾根に沿ってイタリアまで、時にはシシリアまで南下します!若い赤とびが、飛ぶことを学んで数カ月のちに2000kmに渡るクロカンフライトをするのはごく当たり前のことです。
赤とびは、実際、飛ぶ練習をします。彼らは、サーマル、乱流、風...の知識を生まれ持っている訳ではありません。レニは、飛ぶ練習を、パラグライダー・インストラクターのヘルムート・アシャと鷹匠でパラグライダーパイロットでもあるポール・クリマとの助けを借りて練習しています。ポールとヘルムートは、現在レニと一緒にヨーロッパ中を飛びまわっており、オーストリアではサーマル中で彼女を追いかけ、デューン・デ・ピラでは一緒にソアリングを楽しみました。レニは、オゾンのスイフトとジオ2に乗る飛び仲間と一緒に鬼ごっこを楽しんでいます。
1年前、ポールはレニを調教し始めました。他のプロの鷹匠たちは皆、ポールにパラグライダーと一緒に飛ぶようにレ二を調教することは、赤とびが一匹狼で常に単独で飛ぶから不可能だと言いました。
ヘルムート曰く:
「レニは、ポールから我々と一緒にいるように調教され、私が真下でグラハンをしているときに最初の短いフライトをしました。したがって、本当に最初から、我々(パラグライダーを含め)は彼女の家族なのです。私にとって最も魅了することは、これらの「生まれながらのパイロット」でさえ、どのように飛ぶかを学ばなければならないことです。初期の段階では、幼い鳥は翼を羽ばたかせるだけです...風、乱流、サーマル、風上・風下などについて何も知りません。彼らは、間違って山の反対側の谷に入り込み、サーマルを見失ったり、乱気流で翼をすっかり潰されたりもし、50m以上の高度を失ったりもします。レニに実際の気流への対処法を教えるのは我々のほうでした。
「しかし、1年ののち、調教ができたことを皆に証明することができました。レニは、今では、しばしば我々と一緒に飛び、呼べば空中で我々にとまりさえします。数週間前、我々は、レニとスカイ(イヌワシ)と一緒にデューン・デ・ピラに、彼らを練習させイヌワシとのフィルムを作成するために行きました。これは、「重力との遊び2」の一部に収録されます。
「一方、スカイもまた我々と一緒に飛んでいます。スカイとレニはまた、HDカメラを背負って飛ぶ訓練を受けています。彼らは共に我々と一緒に飛びながら信じられないようなフィルムを撮影しています。我々の知っている限りで、彼らはHD撮影をしている世界で唯一の鳥だと思います。
物語が進展するにつれさらにニュースを掲載する予定です。数か月ののちの驚くようなレニのそしてレニによるイメージを本当に楽しみにしています。レニがどの人間よりもうまく飛ぶようになってポールとヘルムートをあまり動揺させないことを願っています...しかしその点では、彼らは彼女を誇りに思うでしょう ;-)
ではまた、チーム全員より