

オリヴィエとオリオルがインドで7425m / 24,354 feetに到達
Published on:
31 Oct 2013
オリヴィエ・ラウジェロは友人のオリオル・フェルナンデスとの3週間に渡る北インドでの遠征から戻ってきたところです。
オリヴィエのレポートです:
「我々の目的は、ラダックの南、ザンスカー谷でフライトすることでした。美しい場所だが風が強く恐ろしい谷として有名で、人を寄せ付けないほど美しいところです。6000mを超す山々に囲まれた海抜3500mを超す高い砂漠です。我々の計画は、世界でこの谷での経験を持つパイロットの一人であるボブ・ドルーリーに合流することでしたが、彼は家族的理由でシャモニーを離れられませんでした。
ヒマラチャル・プラデシュのビールで準備のために通常のビバークフライトに行こうと思いましたが、雲底が2000mを超えないため計画を変更せざるを得ませんでした。その代りラダックの乾燥した気候がもっと良いフライトコンディションを提供してくれだろうと考えロチタン峠の反対側のマナリへタクシーで向かいました。
マナリから40kmほどのキーロンの空は美しかった。修道院のわきからテイクオフしたのは12:30でした。オリオルはデルタ2に乗り、私はLM5に乗っていました。3600mのテイクオフから上げるのは少々難しかったですが、じきにすべてがスピードアップされ最初の雲底6500mに到達しました。
山々の頂を飛び跳ねながら40km先のシンゴラ峠(5000m)に向かいました。峠に着いた時、私のGPSは高度7,425m(24,354フィート)を示していました。我々は酸素無しで飛んでおり高度順化もしていなませんでした。その高度からは、マナリ上空の雲海を見ることができました―気候の違いは驚くほどでした。ここではすべてが乾燥しており、植物は全く存在していません。峠の向こう側で待っている風が少し気になっていました。オリオルは高高度にさらされた疲れで谷底へ向かっていました。私も同意し、谷風がそれほど強くないので安堵しました。そこから我々の選択は50km飛んで行くか平均4000mのところを100km歩くかでした。高高度フライトに疲れかつ満足し、我々はへたり込んでそのまま12時間眠りこけてしまいました。
翌日、我々は最初の村へ登って行き、そこで2日間そこの住人たちのリズムで過ごしました。積雲はなくなり、谷風もなく空気はとても安定しているようでした。50km離れたチャーへ歩いて行きました。月面のような景色の山の斜面から美しい仏教寺院がせり出していました。我々は5000mまでのぼり、そこからテイクオフしてザンスカー谷の入口であるパダンまで飛ぶことに決めました。風が時速60kmを超えていることに気が付くまでは、60kmの楽しい三角コースを飛びすべてが素晴らしいものでした。我々がランディングしグライダーをザックにしまって間もなく風は80kmに達しちょっとした砂嵐が谷底を隠してしまいました。
ここでは気象は予測できないもののようです。その晩天候は悪化しました。山には雪が降り、インドでは熱帯の嵐が荒れ狂いました。冬じゅうここから動けなくなりたくないなのなら文明に戻る潮時のようでした。なぜなら一度道路が雪で閉ざされると、春までは何も動けなくなるかです。山々奥深くの1週間、景色の美しさ、ザンスカリの住民の歓迎そして驚くほど高い雲底(我々の知る限り、我々はインドでの最も高い高度まで上がった)は忘れられないものとなるでしょう。オゾンチームにグライダーのお礼を言います!