

HPPの子供...高性能の新時代
Published on:
11 Jun 2009
2008年9月、HPP(高性能パラグライダー)の情報を密かに流しました(そのときのニュースはここをクリック)。そのグライダーは、我々の知る限り、これまでに製造されフライトした中で最も高い性能を持つものでした。
オゾンのテスト・デザインチームはこの計画に継続して取り組み、実際のサーマルコンディションでもフライトできる、より現実性のある、過激でないバージョンのHPPを開発してきました。多くのプロトタイプとルック・アーモン(新しく加わった流体力学のエキスパート)によるテストフライトを経て、現在のバージョンはクロカンができるグライダーに仕上がっていることにルックは満足しています。
これが意味することは、HPPの子供(ベビーHPP)は、滑空比がほぼ11.7と言われる世界中の最高性能を誇るオープンクラスグライダーに対し、滑空比で約1.7勝り、トップスピードも70km/hと、とてつもないアドバンテージを持つ、実在する最高性能のオープンクラスグライダーであるということです。今現在、デザインと構造についての詳細を明らかにすることはできませんが、最新のテクノロジーとこれまで見たことのないデザイン要素を使っていることだけはお知らせできます。時期がきたらもっと情報を提供できると思います。
今のところのルックの弁です:
「ベビーHPPは、HPPの性能をできる限り落とさず、技術革新を融合し、通常のコンディションでもフライトできるように極端に過激でないスペックにしてこの冬完成しました。グルドンで行われたローカル大会で2タスクで勝利した後、南フランスの春の強いサーマルコンディションで3本で400km以上のフライトをしました。この3本のフライトだけで、フランスのクロカンリーグのトップに立ちました。グライダーの性能と飛行挙動は大変期待できます。このグライダーを見たパイロットは、魅了され、そばを飛んだパイロットは、次のグライドに消えてゆく速さに感動しています。クレージーと思われる滑空比および谷渡りは可能となり、どんなサーマルも弱すぎることはなさそうです。フライト中の感覚は独特でびっくりするものです―寛容性、剛性、エネルギー、効率のミックスされたものです。
ここで終了ではありません!可能性を最大限引き出すために、限界の挑戦、新しい技術革新と調整を試行し、多くの作業が継続されなければなりません。2機目のベビーHPPプロトが現在進行中です。同時に我々は、これらのいくつかの技術革新を、来年完成予定のマントラR10プロトに組み込もうとしています。さらに重要なことに、いくつかの技術革新は、他のオゾンのラインアップにも組み込まれることになっています。マントラR09が現在のコンペ機の中で頂点にいることが証明され、本当にフライトが可能なパラグライダー性能の可能性を求める情熱は高まる一方です。我々のゴールは、総合的にあらゆるコンディションでの真の性能です。」