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オゾンリフレックス翼(OZRP)ダヴ・ダゴーによるQ&A

Published on:
16 Dec 2008

ダヴィッド・ダゴーはオゾンのデザイナーでありチーフ・テストパイロットでもあります。彼はヴァイパーシリーズを含むオゾンのパラモーターグライダーの開発責任者です。リフレックス翼型の出現で、多くの質問がリフレックス翼型の設計理論や飛行特性に関して発せられるようになりました。OZRPについては、左にあるボタンのリンク先に説明があります(まだ見ていない方はチェックしてください)が、以下に飛ばせ方についていくつかの質問に回答を示します。 フライトテクニックと練習方法については最寄の(信頼でき経験豊富な)インストラクターにお問い合わせください。しかしダヴはヴァイパー2のような最新のグライダーに装備されているトリマーやティップステアリングシステムについての詳しい情報を求めているパイロットらにいくつかのアドバイスを提供しています。 質問:ヴァイパー2には2種類の操縦システムがあります。いつ、いかなるコンディションで使い分けるのでしょうか? 回答:ヴァイパー2には通常のブレークシステムがあり、ほとんどの場合それを使用して操縦します。しかしながら、リフレックス翼型のところで説明されているように、高速で迎え角が小さい飛行状態では、ブレークを使うのは得策ではありません。もちろん高速時でも、何がしかの操縦方法が必要であることは当然です。主にこのような要求は、最短時間でスラロームコースを飛びぬけるために地面近くで、シャープな旋回をしなければならないコンペパイロットから出されました。 そこで、ティップステアリングが生まれました。そして我々の生み出したシステムが今日あるものの中で最も効率の良いものだと考えています:ほとんどのこれまでのシステムのようにスタビを引き下げる(主にロール方向の動き)だけでなく、ヨー方向の動きも起こし、少ないインプットでより効率の良い操縦ができます。ただし、アクセルおよび/あるいはトリマーを解放して飛ぶことは、エキスパートパイロットが大気が静穏のときにのみ、あらゆる状況下で回復させるだけの十分な高度があるときにするべきであることを覚えておいてください。 質問:乱気流中、リフレックスのあるグライダーはCライザーで操縦したほうが良いと聞きましたが、本当ですか? 回答:トリム速度でフライトしているならば、通常通りブレークで操縦すればOKです。特別なテクニックは必要ありません。 高速で迎え角が小さい状態でフライトしている(フルスピードおよび/またはトリマーを解放して)ならば、潰れる危険性があるのでブレークを使うのはお勧めできません。質問の内容は、翼型にリフレックスがあるなしにかかわらず正しいものです。リアライザーで操縦するテクニックは、スピードを犠牲にせず潰れないように高速でフライトしなければならない、エンジンを使わないフリーフライトのコンペからもたらされました。 潰れを防ぐ最良の方法は、アクセルおよびトリマーの使用量を減少させることですが、Cライザーをつかんで必要量引き込むことで、アクセルを開放しトリマーを戻して通常のフライトに戻る際の潰れを防ぐのに効果があります。 質問:どのようなコンディション、たとえばどのような乱気流、であったらトリマーを解放して飛んではいけないのでしょうか? 回答:潰れたときの挙動が、よりおとなしくなるように即座にアクセルを戻し、通常のトリムスピードに復帰することができることから、トリマーではなくアクセルを使うほうを勧めます。 その上、アクセルはアクティブにフライトができるのでより効率的です。アクセルの踏み込み量を加減することでグライダーのピッチコントロールをして、活発な大気による迎え角の変化を最小限に抑えることができます。安全にトリマーを解放できる状態を規定できるような乱気流ものさしはありません。それぞれのパイロットの技術、経験により大きく左右されます。トリマーを解放してフライトするのは、サーマルや風がなく、極端に静穏なコンディションにおいてのみで、潰れた際の挙動が非常に激しいことを十分理解していなければなりません。質問:フリーフライトのパイロットがするようにアクティブフライトをするべきですか?回答:はい、しない理由はないでしょう。リフレックス翼型はフリーフライト用グライダーよりは剛性と潰れにくさを持っているのは事実です。しかし、アクティブにフライトしてはいけないというわけではありません。フリーフライト用グライダーと同じルールが適用できます:荒れて乱れている日には、アクティブにフライトしてください。冬に風もサーマルもない雪の積もった斜面を滑空しているならば、リラックスすることができるでしょう。パラモーター用グライダーでも一緒です:十分注意し、常にアクティブフライトを心がけるべきです。  

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